2007 ワールドフェスタ ヨコハマ

10月の第一日曜日、横浜の山下公園で、世界の食と文化が集結したイベントに行ってきました。秋晴れのとっても気持ちよい中、港に面した広い芝生の山下公園一面には、世界各国の料理の屋台が建ち並び、スパイシーな異国の香りがどこからともなく漂ってきます。ちょうど昼頃現地に着いたので、早速ランチにしようということで色々な屋台を見て回りました。韓国、中国、エジプト、ベトナム、スリランカ、タイ、スーダン、メキシコ、バングラディッシュ、インドネシア、ペルー、ドイツ、インド、スペイン、アメリカ、ギリシャ、ネパール、フランス、トルコ、ブラジルの国々の、実に様々な料理があり、どこの店も大繁盛で長蛇の列。1つのごちそうを買うのにも一苦労です。そんな中で、屋台に貼ってある料理写真を見ながらまず選んだのは、ネパールのカレー。ネパールといえば、去年愛知県で開催された 『愛・地球博』 で入ったネパール館のナンとチャイが異常においしかったという、良い印象があります。今回の屋台では、キーマカレーと、金時豆とポークカレーの2種類にご飯付きのものと、 『アル・アチャール』 というジャガイモや豆などをカレー粉のスパイスでまぶしたようなつけものが売られていました。味は、全体的にスパイシーな感じはあるけど、食べやすくておいしかったです。二人でぺろりと平らげ、次なるごちそうへ…歩いて回っていると、並ばなくても買えそうなお店発見!並んでいる列からは死角になる脇で、店員さんらしきインド人のおばちゃんが注文を聞いてる!すかさず私もオススメを聞いてみると、 『ダヒ・プーリ』 という料理がオススメだそう。何でも、 『ダヒ』 =ヨーグルト、 『プーリ』 =揚げ物という意味らしく、中身が空洞になっているピンポン球のような揚げ生地の中に、マッシュポテトやオニオンを詰めたものにヨーグルトがかかっている食べ物だそうで、早速1つ注文してみました。見た目はたこ焼きみたいでかわいいけど、ヨーグルトがかかっているところがちょっと微妙だな~と思いながら口に運んでみると、意外なおいしさにびっくりしました!周りのたこ焼きみたいな生地がサクサクしていてポテトとオニオンのもっちりとよく合い、ヨーグルトは酸っぱくなくクリームソースみたいで、今までに食べたことのない面白い味でした。そして、次に目にとまったのは、ベトナム屋台。前々回の会報10月号でご紹介したベトナム料理 『バインセオ』 を作っていたからです。ベトナムのおばちゃんとお兄さんが、3つのフライパンを見ながら次々と焼き上げていました。なかなかの人気だったけど、並んででも食べてみたかったので、焼いている様子をじっくり観察しながらおとなしく順番待ちをして買いました。見た目はオムレツ?という感じだけど、これも食べてびっくり、すごくモチモチでとろりっとやわらかい生地が絶品なのです!豚肉とエビの味もいいし、たっぷり入ったもやしがまた良い味出してます。そして、東南アジア料理でよく使われるようなオレンジ色の少し甘いタレをできあがりにかけてくれたのですが、それがまたよく合っていて、私たちがこの日食べた料理のNo1になりました。みなさんも是非家庭で作ったり、専門店で食べてみてください。とってもおすすめです!

さて、おなかも満たされたところで特設ステージに目をやると、様々な催しがされており、ちょうどインドの民族舞踊を見ることが出来ました。全体的にしなやかな踊りですが、指先はキツネの形にしたりパッと大きく開いたりして、力強く感じました。何と言ってもお経のようなまったりとした独特の音楽がとても心地よかったです。他にも、アフリカンパーカッション、スペイン音楽、琉球太鼓、中国の獅子舞、ミスインターナショナルスペシャルステージなどがあり、大盛況でした。特に、ミスインターナショナルスペシャルステージは、世界各国で選ばれた美女が次々にステージに登場し、ステージ近くのおじさまたちは望遠レンズのカメラで撮影に大忙しの様子でした。体型はみんな同じようですが、それぞれのお国らしい顔の特徴が分かって面白かったです。

まだまだ私たちの知らないことがたくさんあると共に、共通部分も多いことに喜びや楽しみを感じる世界各国の生活文化。今後も、様々な角度から世界と会員のみなさんとをつなぐ架け橋となるような活動を行っていきたいと思います。

2007年11月横浜市青葉区もえぎの収穫祭

 先日、知人の畑で収穫祭があり、焼き芋を作って食べました。サツマイモを洗って濡らした新聞紙を巻き、アルミホイルでくるんだらたき火に放り込んで待ちます。スイートポテトとも言えるし、栗きんとんでもあり、芋きんつばのようでもあり…何よりのごちそう味でした。シンプルな調理法だからこそ、幸せな味ができあがるのかも知れません。そういえば最近、ミシュランガイドの話で盛り上がっていますが、やはり日本人は舌が繊細なのでしょうか、寿司、刺身、煮物といった日本食は、素材の持つうま味を生かすシンプルな味つけで成り立っているのを感じます。これからは、シンプル料理の代表選手 『鍋』 の季節、考えただけでもあったかく幸せな気持ちになりますね。