■それではチョコレートの歴史について少し。。。

チョコレート発祥の地はメキシコです。その歴史は意外と浅く、今私たちが食べているようなチョコレートが生まれて、わずか100年ほどしか経っていません。ところがチョコレートの原料であるカカオ豆の歴史は約4000年前までさかのぼります。先住民インディオたちは「神様からの贈り物」として珍重し、既に紀元前1000年頃には今の中米の広い地域で栽培していました。アステカの人々にとって、カカオ豆は嗜好品としては勿論、興奮剤、催淫剤、強壮剤、解熱剤、鎮静剤など薬として大変価値あるものとされていました。そして驚くことに国立宮殿の壁画の一部からわかったことですが、通貨としても利用されていたそうです。 いつの頃からか、カカオ豆はすりつぶして飲まれるようになり、いわゆる大航海時代(15〜16世紀)の頃には、アステカ、マヤなどの王族、貴族、領主等の贅沢な飲み物(インディオの言葉でカカワトル)とされていました。当時の飲み方は、炒ったカカオ豆をすりつぶし、水、トウモロコシの粉、香辛料を加え泡立てたもので、甘みは全くなく味としてはとても飲めたものではなかったそうです。そんな苦い水だったカカワトルを最初に発見したヨーロッパ人は、スペインの貴族、エルナンド・コルテスでした。アステカはこのコルテスにより征服され、インディオの王族による支配体制が崩れるとともに、上流階級の飲み物であったカカワトルが次第に庶民にも飲まれるようになったのです。コルテスはこのカカワトルの効用などに注目し、スペインに引き上げる際持ち帰り、これがヨーロッパにおけるカカオの歴史の始まりとなったわけです。食べるチョコの発明として板チョコの誕生は1847年にイギリスのフライ&サンズ社(Fry&Son)がカカオマスと砂糖にココアバターを加え粘度を落とし、成型する技術を発明しました。これを「板チョコ」として販売を開始し、食べるチョコレートとしての歴史がはじまったのです。 

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